ヤマト運輸さまとの勉強会(11月定例会)実施報告

テーマは「農産物の直送、みんなどうやってるの?」
今回の定例会はヤマト運輸さまにご協力いただき、農産物の直送についての課題を共有し、課題解決のためのヒントになるサービスなどをご紹介いただきました。

日本の物流サービスは目覚ましい進歩をとげ、今日発送したものが、翌日届くのは当たり前という時代がやってきました。そして、インターネットが普及した今では、生産者から直接農産物などを購入することが簡単になりました。フルーツ王国山梨県の農産物は人気も高く、農家直送を行っている生産者も多いです。消費者は顔が見えて安心、完熟、鮮度の高いものが手に入る、生産者は自分で価格が決められ安定する、お客様の声が聞けるなど、大きな魅力を感じ農家直送を行っています。しかし、インターネットはどんどん便利になり、それがゆえに農家が抱える課題も見えてきました。

勉強会では、メンバー間で以下の観点で課題を共有しました。
① 募集&注文は何を使っていますか?(Webサイト、電話、はがき、チラシ、FAX、メールなど)
② 請求&精算は何を使っていますか?(現金、口振、クレカ、電子決済など)
③ 発送はどのようにしていますか?(手書き、運輸会社システムなど)
④ 顧客管理はしていますか?
⑤ その他、困っていること、工夫していること

一人で悶々としていた、リアルな課題が共有されました。いくつかご紹介します。
①募集&注文
・ECサイトもたくさん出てきて、どれを選べば良いのか…
・FAX、電話注文も多く、インプット間違えがあると大変
・募集先が広がると管理が大変
・農繁期に注文を受けているので、返答が遅くなってしまう
② 請求&精算
・注文~請求まで経理系のシステムとの連携ができていたらいいのに
・銀行振込の場合は入金確認が大変
③発送
・発送伝票の作成に時間、印刷コストがかかかる
・B2を使っているが、夜間使えない
・営業所に30個ぐらい持込で発券することも、手書き対応することも
④顧客管理
・問い合わせ時に、注文、発送伝票などがバラバラでつなげるのに一苦労
・リピーター様の前回の注文データを把握し、翌年のおすすめに使いたい
・前年のデータと突き合わせて管理したい
⑤ その他
・決済方法を充実させたい
・伝票まで印刷して、すべて一括管理できるECサイトが欲しい
・事務、人的コスト、クレーム対応等の負担を考えると利益になっているのか
・農繁期と重らない工夫がしたい

課題はいろいろですが、共感してくれる仲間に課題を発散することで、気持ちが軽くなります。他のメンバーがやっている方法を試してみたいなと思ったり、ヒントになることも。

ヤマト運輸さまも、私たちが抱えている課題を熱心に聞いてくださいました。何とか作業を軽減することができないか、幅広くヤマト運輸さまのサービスやシステムをご案内いただきました。初めて知ることも多く、自分たちの作業を見直すきっかけにもなりました。

畑の1番美味しいを届けられるのは、農家直送だからできること。美味しいと一緒に届いた生産者の思いが、食卓に広がることを想像して、私たち生産者も農家直送を楽しんでいます。今ある課題を解決し、消費者と生産者の距離がぐっと近づくような農家直送を続けていきたいものです。

その課題こうしたら解決できるよ!など、アドバイスあればお声かけください(^_-)-☆やまなし農業女子の産直ページも作りたいなーなんて、野望も(笑)

ヤマト運輸さま、ありがとうございました!
農業女子プロジェクト参画企業のヤマト運輸さまにご協力いただきました。
https://nougyoujoshi.maff.go.jp/company_pj/